7. 夫婦椿Meototubaki
八重垣神社の椿は、その昔、稲田姫命(イナダヒメ)が二本の椿の枝をお立てになられた後に、不思議なことにその二本の木は芽を出し 成長するに従い、お互いが寄り添う様に近ずき触れ合い、やがて一本の幹として合一を遂げ一つの木として成長していったものです。
現在、八重垣神社の椿は、三ヶ所に存在しており、それぞれ、 連理の椿、乙女椿、子宝椿と呼ばれています。 また、八重垣神社には、たとえその木が枯れても、再び境内には二股の椿が発生すると伝えられていて、それらは愛の象徴として神聖視されています。



鏡の池への途中の森の中にある 夫婦椿 (子宝椿)
また、化粧品メーカーの資生堂の「花椿会」は、この八重垣神社の玉椿に由来しその社章のモチーフにもなっています。稲田姫が鏡の池でその御姿を映して化粧をされた故事から、縁結びばかりでなく美容にもご利益が絶大とされ、美容業界からも崇拝されています。