8. 大国主之命像Ohkuninushinomikoto-zou
出雲大社境内には、大国主之命(オオクニヌシノミコト)像が二体あります。
大国主之命が国造りについて悩み思案を巡らせていたとき、海の向こうから光り輝く存在「魂」が 現れ、「われはそなた自身の「幸魂(さきみたま)」・「奇魂(くしみたま)なり」と告げ られた場面を表しています。
( ※ 神道では、「一霊四魂」という考え方があり、幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)、和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま) の4つの 働きがあるとされています。)
有名な因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)の神話の一場面を現した像です。
他の兄弟の神々が、ワニに皮を剥がれて苦しむ
兎をからかい通り過ぎたのに、
大国主之命だけは、兎の苦しみを見過ごすことをせず、
その治療法も教え救います。
この神話より大国主之命は「医療の神」としても崇められるように
なりました。